多くのネットショップでは、自社スタッフ又は小さい所では社長さんが毎日時間を空けて商品登録しているなんて店舗さんが多いのが現状です。多くのネット店舗でも事務所に人員を集め、アルバイト、パート、又は社員に商品登録をやらせているなんてこともざらにあります。案外商品登録の仕事は単調で大変、そしてミスが許されないので緊張感をもってやらなければならない仕事の1つです。
では、商品登録を外注する場合、商品登録代行を依頼するべき部分とそうでない部分はどのように見分ければよいのでしょうか?
初稿 2020/7/5
追記 2023/3/27
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商品登録代行の種類
大きく分けると4つになるかと思います、単に商品登録代行といっても仕事は様々ですし、また登録先においても単に項目を埋めるだけの作業ではありますが、選択肢や分岐、選別、別資料をみての登録作業など、商品登録においても様々な進捗を妨げる要因が数多くなり、依頼する方と頼まれる側、現状よくあるパターンで言えば、社長側と社員側・アルバイト側との相違がでるのこの部分です。
どうしても、単調で簡単に見えがちな作業ですが、
店舗スタッフさんであれば、商品登録専門で雇われている訳ではないので、途中で電話を出たり荷入れや倉庫整理・出荷の手伝いや、受注作業等多岐に渡り集中するべき時間がなかなか取れず、1時間に実際どの位の商品登録が行われているかなどの把握は殆どできてません。商品登録代行を外注依頼される方の殆どがこの部分が欠落し、大体相場はいくらなのから始まってしまうのが常です。
新規商品登録代行
新規商品登録代行では、元となるデータがどのような物になっているかによって作業内容が変わってきます、店舗さんにおいてエクセル等でデータや画像をそろえてくれる場合であれば、それを楽天市場やYahoo!ショッピングなどのCSVデータに変換し商品登録する事が可能です。
最近は紙パンフレットからの商品登録がほとんどなくなってきましたが、以前、昔ながらの分厚いパンフレットを発行している所が存在し、メーカーさんが依頼している印刷会社が、何十年にわたって積み上げてきたパンフレットである場合の殆どがデータ化されていません。その場合、パンフからデータをスキャンし、或いは最近の新しい物であれば一部データをもらいつつ、印刷データしか無いのものはスキャンしてデータ化、さらには、商品名やスペックなどのある程度の項目を分けて、データベース化するなど更に困難な作業が山積します。
電子カタログ系からの商品登録だと、最近はPDFがDLできるシステムが殆どになりましたのでPDFからのOCR又はPDFをデータ変換にかけてデータ化を試みます。画像はPDF側から取れる場合とそうでない場合があるので、電子カタログデータによってこの当たり差が出てきます。
実商品しかないパターンも稀にありますが、その場合、採寸や撮影等は弊社側で実施し肝心な売り文句や仕様等は店舗さんから出してももらう形が本来の流れです。ランディングページ(LP)などを求めている場合は別途相談し商品登録ではなく、ランディングページ制作という流れに入ります。
自社の元サイトがあっての商品登録移行・移設の商品登録代行
自社サイトや楽天市場など旗艦店舗において既に通販を行っていて多店舗展開にもう少し力を入れていきたい店舗や、自社店舗で限界を感じてモールへ出店を決めその為の自社サイト(ネットショッピングカート、ECカート等)から楽天市場やアマゾンなどのモールへの商品登録代行作業(移行商品登録代行作業)を行う形になります。
自社サイト系のネットショッピングの殆どにおいて、データをCSVにて出力できる仕様となっている為に(今まで出力できないサイトは見たことありません)商品データにおいてはCSVから取得し、移行先のデータに変換作業を行います。その際も置換や置き換え、プログラム処理にて対応できる部分とそうでない部分があります、例えば、楽天市場などでは、モールの全商品ディレクトリIDや店舗内カテゴリーなどは、店舗毎に合わせる必要があります。また多店舗のランキングや楽天側で使えないCSSやHTMLタグ、またiframeなどの除去や、盛り上がりツールにおけるjavascriptやフラッシュ系のものもやはり使えないので撤去や代替設置等が必要となります。
自社店舗にて工夫を凝らして制作されている店舗さんだと、モール側の制限が、楽天市場もYahoo!ショッピングも年々統一化が図られている事から(アマゾンのようなどのページみても同じような画面になるようにユーザビリティ向上を図る改善がモール側でなされている、アマゾン化)そのまま移行する事ができず、てこずる場面が多くあります。
他社の元サイト(卸サイトやメーカーサイト等)の商品登録代行
メーカーデータを定期的に供給してもらえるような会社はまだまだ少ないです、また供給してもらえたとしても、そのデータはライバル会社にも同様にあるという事なので、もらったデータを自社向きにどのようにカスタマイズするかという部分もポイントとなります。
メーカーや卸サイトデータでは、基本的には許可取る必要があります、勝手につかっていて後で著作権を元に撤去の依頼が来た場合は、せっかく商品登録をおこなってもすべて削除や入れ替えの作業が伴いとんでもない時間的ロスと、更には商品登録代行、商品登録外注に依頼するためのコストを積み上げる必要が出てきます。
では、メーカーサイトや卸サイトから利用許可をもらったとして、これがもう一関門あります、基本どのサイトもデータは頂けません、卸サイトでネットように提出されるような物は別として、メーカーさんが公開しているネットのデータを頂ける場合は本当に稀なのは覚えておいた方が良いです。その為、メーカーサイトの表側からデータを取得する必要があります。
完全新規での卸サイトやメーカーサイトからの取得であれば、一括で表から取得をかけ、画像も一緒に抜いてきます、その上で、楽天市場やYahoo!ショッピング、自社サイトなのでサイト用のデータに加工を加えて、移行商品登録代行を行う流れにあります。言うには簡単ではありますが、素人や店舗さんが実施するにはかなり骨の折れる仕事ですし、そもそも人件費をかけて取得して移行などを行うと膨大な費用がかかる上に、人間作業である為にミスも往々にして発生し、チェックだけでも相当な時間を要する事になります。
定期的に新規商品登録を行う定期商品登録代行
アパレル関連や季節に新商品が販売されるような業種では、シーズン毎に定期的な商品登録代行が伴います。その場合に細かい段取りを事前に仕込むことでスムーズな商品登録とスピーディーな商品登録UP対応ができて、シーズンインした時のばたばたが解消されます。
バイト・パートへの作業項目をできるだけ単純化する事で、作業スピードが飛躍的に向上します。作業全体を知らない人間に多くの判断や重要部分を任せる事で経営リスクが後々発生しますし、責任所在が明確にならないというデメリットも生まれます。
単純化とは、画像作成でも、いままの経験値や売れてる画像や画像加工の仕方などは店舗様ないでルール化し、なるべく作業を単一化します、見るお客様のユーザビリティ―も必然的に向上していきますし、それしかやっていないバイトの練度も向上され言わなくても勝手に磨きがかかります。
元の情報となるエクセルについても同様の事が言えます、商品登録においてCSV等で当初から作成すると、HTMLやCSSなどが作成時点で問題となったり、楽天で言えばPC用販売説明文やスマホ説明文部分での画像の取り回しなど、様々な時間のかかるポイントや間違えやすいポイントが発生していきます。こういった部分を一切排除し、
商品名
キャッチコピー
セールスポイント
カラバリ
素材
寸法
モデルサイズ
注意点
などといった項目部分だけを切り出して、テキスト分のみを入力してもらう事で、あまり思考せずに入力を黙々と行わせることができます。商品数が多い場合は特にこれだけに数名をつけていっきにこれだけの仕事を集中させてやらせることで相当なコストカットと商品数を稼ぐ事ができますし、商品登録外注への引き渡し時でも今までの人件費や時間的ロス、販売チャンスロスなどを最小限に抑える事が出来ます。
モール型ECサイトの商品登録の特徴とは
モール型ECサイトでの商品登録は、商品の販売にとって非常に重要なステップです。以下に、商品登録の重要性についていくつかのポイントを挙げてみます。
- 販売に必要不可欠な情報を提供するため 商品登録を行うことで、商品の詳細情報や画像、価格、在庫数など、販売に必要な情報を提供することができます。これにより、購入者が商品について正確な情報を得られるため、商品の販売促進につながる可能性があります。また、商品価格のみならず、商品情報の信用性や権威性を高めるためにも、充実したコンテンツ提供が求められます。
但し、型番品番などでは、店舗への信頼性や信用性を高めることで、そこまで情報が厚くなくても品番や商品情報、画像などが正確にわかりやすく簡易に表示されていても購入へ進む(CVされやすい)傾向があるので、店舗全体のレビューや商品レビューでの信用性向上は必須となってくるかと思われます。 - 商品の検索や比較がしやすくなるため ECサイトでは、商品登録時に入力したキーワードが商品検索に利用されます。適切なキーワードを入力することで、商品がユーザーに見つけやすくなります。また、他の商品と比較するための情報も提供することで、ユーザーが商品を選びやすくなることが期待できます。また、楽天ではタグID,ヤフーショッピングではスペック値など検索キーワードのみではなく、ユーザーが検索されやすいようにタグを入れて、カテゴリーなどから詳しく探すユーザーへも配慮して、モール側の意図する設定に寄り添って商品登録対応することが求められます。
近年モール上でもワードサラダに近いようなキーワード羅列は嫌煙されるようになり規約側にも徐々に明記が進んでいますので、どこかでこれらが禁止となるような流れになる可能性もあります。適切な説明の上で必要なキワードを埋め込む必要があります。 - 購入率の向上が期待できるため 商品登録時に商品の説明や特徴、画像を詳細に記載することで、購入者が商品に興味を持ちやすくなる可能性があります。また、正確な在庫数を表示することで、顧客が購入する商品が在庫切れになるリスクを低減することができます。
- 適切な商品カテゴリーを選択することで、ユーザーの意図に合った商品を提供できるため 商品登録時に正しい商品カテゴリーを選択することで、ユーザーが探している商品を見つけやすくなります。そのため、正確な商品カテゴリーを選択することは非常に重要です。
以上のように、モール型ECサイトにおいては、商品登録が商品の販売促進につながるため、正確な情報を提供することが非常に重要です。
在庫連動システムなどがともなうマスターまでの商品登録代行
新規商品登録時に、在庫連動システムとの調整や登録において、やっかいな登録があり、また在庫連動システム+各モールとなった部分で、各システムを理解しつつ在庫連動システムの調整やエラー処理などまた様々なステップが浮上してきます。そういった部分も商品登録代行にてお任せする事が可能です。
マスター登録はどの在庫連動システムでも行うべき1つの段階になりますが、登録時の商品コード・商品管理番号等を同期させての項目選択肢登録などは、結構厄介な作業となります、特にアマゾンなどでは、子SKU毎の登録となりますので、楽天市場等で設定した商品管理番号+子番号をアマゾン子SKUと同じにしないと基本的に同期する事ができません。また同じだと思って登録したらスペル待ちがしてたや、楽天側の子番号が入っていなかったなどが発生していきます。
例えばネクストエンジンなどを例とすると
ネクストエンジンでは各モールのCSV取込からマスター登録をする流れがあります、それを使って1つマスターを作り、連動する流れです。この場合でも、各モールの商品コードが同一であることが前提となりますので、もし誤っている場合はエラーとなります。案外商品登録よりエラー処理のほうが大変な作業となったりするのは作業スタッフや経験者でないと分からない部分です。
新規商品登録外注時の準備すべき物とは
具体的な段取りとは
アパレル店舗の例をみて準備する物を列挙すると
・撮影画像
・商品名やスペック、セールスポンなどの情報を入力したエクセル(事前に準備されたエクセルへの入力、基本的にHTML等を入れる必要ありません)
商品登録代行の対応ECモール
ネットショッピングの店舗数で言うとモールに出店されている店舗より何倍も多いはずですが、殆どの商品登録代行依頼はECモールが殆ど、但し自社サイトで数十億売っているような店舗でも、売り場の1つとしてネットショッピングモールを選択する場合が多いのが最近の流れと言えます。勿論、ECモール系であれば、決済系の手数料以外に月額利用料や販売手数料などが取れられる部分では、コスト高になる率は高まります、自社サイトでの認知やブランディングに成功している店舗ではECモールだと少し違った各モールでの対応やテクニカル部分のホローが必要になるなど、多少の苦戦を強いられる場合も多いです。
元々ブランドがある商品を販売している場合においては、ECモールにて長い時間苦戦を強いられることは少ないですね、やはり楽天市場などでは中小の企業が多い事からブランディングに苦労するのはしょうがない部分です。
楽天市場 商品登録代行
やはり商品登録1モール目は、人気名実ともに楽天市場商品登録代行が一番多い商品登録先です。楽天市場はスタートよりそこまで商品登録画面が変わることなく現在に至っています。基本的な商品登録項目は、他のモールでも同一で、誰が登録しても登録しやすいという意味では、楽天が一番シンプルかもしれません。
必須だけで登録するとかなりちんけなページになってしまいますので、1枚目の画像は楽天ルールに乗っ取りつつ、2枚目以降はお客さんの興味のそそる画像やイメージを取り揃えて登録する必要があります。1つ1つ登録するのであれば、手動登録画面にて参照アップが可能なので、初心者でも簡単な動作でUPまで可能です。